「あうぅ〜……だっりぃ」

バッツの力無き声がセシルの隣で聞こえる。

「…なんか体調悪そうだけど…熱はかってみる？」
「ん〜…頭痛いし吐き気するから、自分自身知らないほうがいいと思って
はかりたくない」
「なにそれ…；とにかくほら、体温計」
「いらだ」
「いらないとやだが混じったのか、ろれつ回ってないのかどっちなの？」
「…多分後者だと思う」


はかってみたら

「おぇえ…！？３９度……！？？インフル並みじゃないかよｗｗ」
「笑うなって。本当大丈夫？」
「実は朝起きてだるくて、熱はかったら３７度余裕だったのね」
「その時点で薬を飲めよ」
「そうなのよねｗでもなんか…自力で治せるかな？って思っちゃって、
頑張ってたけど普通に３９度なんて熱だしちゃったね」
「…もうしゃべり方も通常のバッツじゃないよね」
「そうだね」
「…とにかく寝ようか」怒


バッツが寝かされた場所はコスモスの人々がよく集っている、
家でいういわばリビングみたいなところで寝ていた。

「よし…薬も飲んだし、しばらく寝てればよくなるかな」
「てかいいのかよ、今は俺たち以外メンバーここにいないけど、
もし菌とかここに俺まいちゃったらやべーべ？」
「ていうか僕が今の時点でやばいと思うよ」
「だよなーｗｗｗ」
「…。あそうだ、ポ○リ買ってきたから飲んで」
「おー。そういや今日熱出してからなんも飲んでねーや」
「死ぬぞガチで」
「だって飲む気起きないもの」
「いいから飲めって！！！」
「セシルいつもよりスパルタだな俺に対して」
「ここまでアホなバッツみたの初めてでね」
「普通看病って優しくしてくれるんだけｄ
「グチグチ言ってたらポ○リあげない」
「マジくださいポ○リ。死んじゃう」
「だったら飲めばいいのに…」

口のみだといつものように元気なフリをしておいて、
実際本人は本気で辛そうだ。

バッツは、年に１，２回はとてつもない熱を出す。
一度目はスコールと組み手していたときだ。
バッツが倒れたとき、危うくスコールの技が直撃するところだった。
スコールがとっさに技をとめてくれたからよかったものの、
もし受けていたら…。下手すれば死んでいたかもしれない。
ちなみにそのときの熱が３８度後半。

次はインフル。楽しみにしていたコスモス軍＆カオス軍の宴会の２日前に
インフルにかかったのだ。
なんとも悲惨な。

そして今年は３度目の熱。
バッツ自身自己管理は出来ていたはずなのにと、少々落ち込んでいた。
そりゃそうだろう。
今何歳だ。

バッツが自分でやっと熱だと身をもって知るのが３８度越えのため、
気づいたら時すでに遅し。
熱は自力で治せるものではないのに。



バッツの熱が朝と同じ体温になったのは夕方の６時。
あぁ、一日を無駄にした。とバッツは嘆いた。

「そういえば、今日の日中って気温何度だった？」
「３０度越え」
「ふーん…俺ホントいかれてたのな」

今バッツは汗だくなのにウインドブレーカーを着ている。
数時間前、それを着用した状態なのに毛布にくるまって
「寒い」
などと言っていたのだから。
さすがのセシルも心配した。

コイツホント僕がいなかったら今頃死んでたな。と。

「でも不思議な体験だったな〜…。でももうここまで辛いのはいやだなー。
これからマジで自己管理気をつけよっと」
「うん…本当」
やっとセシルが安堵のため息をついた。
しばらくはバッツが熱で苦しむ姿を見なくてすむ…と。



後日。


「うーーーー！！！！！！にゃぁあ！！！くっそマジざけんなよ！」
「熱があるのにそくそんな

---

[3]次へ

---

[7]TOP [9]目次
[0]投票 [*]感想

---