現在の時刻、23:52。
ベッドにはいったものの、なかなか寝付けないで何度も寝返りをうっている。
寝てしまえば楽なのだけれど、来てしまった世界に興奮してしまっているからなのか…或いは現実に引き戻されることを拒否しているからなのか…。
とりあえず眠気が襲ってこないことは確かだった。
病院だったら、睡眠薬で…。
本当は駄目なんだけど。
もう何十回も繰り返している寝返りをして目を閉じると隣から控えめな声が掛けられた。
「…眠れないのか」
ソ「ごめんね、ライトニング。起こしちゃった?」
声の主ーライトニングの方を向いてみるとライトニングは横に首を振った。
ラ「いや、私も眠れない…何故だろうな」
ソ「そう…」
ラ「あと、私の事はライトでいい」
ソ「あ、うん…わかったよライト」
初対面の人にはもっと厳しそうなイメージのライトだったけど、そんなこともないらしい。
ラ「…温かい飲み物でも飲みに行かないか?」
ソ「行く行く」
上着を羽織って部屋の外に出ると一気に冷たい風が襲ってきた。
ラ「窓でも開けているのか…?見ていくぞ」
ソ「うん」
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風が吹いてきてる方向に行ってみると窓がガラリと開いていた。
寝る前の点検の時には確かに閉まっていたのに・・・。
ラ「きっと誰かが開けっ放しにしておいたのだろう。・・・不用心な奴がな」
ソ「敵が入ったら危ないよねぇ」
冷えた体を暖めるため二階の食堂で暖かい飲み物(名前は知らない)を飲み、ベッドに入った。
すると待ち望んでいた眠気も襲ってきた。
ソ「おやすみ、ライト」
ラ「・・・おやすみ」
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